年下のカノジョ~あの子は高校生~
24】ネンザ(2) 帰りはおんぶで。
診断の結果は『左足首の軽いネンザ』。
由美奈ちゃんを診てくれたのは、けっこういい年のおじいちゃん先生。
俺がシェ・カミノに入りたての頃、さんざんお世話になった人だ。
胸には『院長』というバッジ。
カルテを書いていた先生が、手を止めた。
入り口付近に立っている俺をじっと見る。
「誰かと思えば、三山君かぁ。
コック姿がすっかり板に付いたのう。
見違えたよ」
「そうですか?」
ちょっと嬉しい。
「最近は病院に来ないから、どうしたのかと思っとったよ」
「せんせー。
俺だっていつまでも新人じゃないんです。
それに、その言い方だとしょっちゅうケガしていたみたいじゃないですか」
「おや?
毎日来ていなかったかね?」
「違います。
3日に1回です!!」
おとな気なくも、俺は真っ向から否定する。
由美奈ちゃんを診てくれたのは、けっこういい年のおじいちゃん先生。
俺がシェ・カミノに入りたての頃、さんざんお世話になった人だ。
胸には『院長』というバッジ。
カルテを書いていた先生が、手を止めた。
入り口付近に立っている俺をじっと見る。
「誰かと思えば、三山君かぁ。
コック姿がすっかり板に付いたのう。
見違えたよ」
「そうですか?」
ちょっと嬉しい。
「最近は病院に来ないから、どうしたのかと思っとったよ」
「せんせー。
俺だっていつまでも新人じゃないんです。
それに、その言い方だとしょっちゅうケガしていたみたいじゃないですか」
「おや?
毎日来ていなかったかね?」
「違います。
3日に1回です!!」
おとな気なくも、俺は真っ向から否定する。