年下のカノジョ~あの子は高校生~
 由美奈ちゃんが包帯を巻かれている間に、俺は処方箋を持って窓口へ。



「すいません、お願いします」

 差し出した処方箋を受け取ってくれたのは、見覚えのある薬剤師さん。


「あら、三山さん。
 こんばんは」


 この女性は院長の娘さん。

 俺と同い年の息子さんがいるとかで、よく気にかけてくれている。


「こんばんは、ご無沙汰してます。
 川上さん、ぜんぜん変わっていませんね」

「そう?
 ありがとう。
 三山さんは変わったわねぇ」

 母親が我が子を見るように、優しい眼差し。

「ずいぶんとしっかりした顔つきになってきたもの。
 自分の腕に自信がついてきたって感じ」


「もう5年以上あの店で働いていますからね。
 それなりに成長しないと」

 
「ま、それもそうね」




 お互いに笑った。




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