年下のカノジョ~あの子は高校生~
「あ・・・・・・。
 み、三山さん!
 あの、私、歩けますから!!」

「さっき痛そうな顔していたけど?」

「ほんの少しだけです。
 気をつけて歩けば大丈夫です。
 だから降ろしてください」

 由美奈ちゃんが必死にお願いしてくる。



「だめだよ。
 もしかして、この格好はイヤなの?」

「え・・・・・・、まぁ。
 イヤと言うか、恥ずかしいです」

 頬も耳も真っ赤にしている由美奈ちゃんを、一度イスに戻す。


「柏木さんを歩かせるのはなぁ」


―――う~ん。


 
「・・・・・・そうだ!
 おぶってあげるよ。
 それならどう?」

 それなら少しは恥ずかしさもなくなるんじゃないか。

 
「あ・・・・・・、う・・・・・・、ええっと」




 由美奈ちゃんはさんざん悩んで、
「じゃあ、おんぶで」
 と、言った。






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