年下のカノジョ~あの子は高校生~
「了解」

 俺は座っている彼女の前に腰を落とす。

「はい、どうぞ」


「本当に?」
 由美奈ちゃんはまだためらっている。

「俺は抱っこでもいいけど」

「いえ・・・・・・・」



 ようやくあきらめがついたのか、由美奈ちゃんが俺の肩に手を乗せた。

「お願いします」
 小さく言って、俺の背中に乗る。

「しっかりつかまってね」

 彼女に声をかけ、俺は立ち上がった。





 由美奈ちゃんをおぶって歩道を進む。

「あのぉ、重くないですか?」

「平気だよ。
 さっきも言ったでしょ、柏木さんくらい余裕だって。
 何でそんなに気にしてるんだい?」

「それは・・・・・・。
 岩谷さんが私を抱き上げてふらついたんで・・・・・・」


 岩谷とはホールバイトの大学生で、男だ。



―――な、な、何ですとぉっ!?


「抱き・・・・・・あ・・・・・・げた?」


―――それって、それって・・・・・・。
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