年下のカノジョ~あの子は高校生~
「三山さん?」

 黙ってしまった俺を呼ぶ声。




「え、ああ。
 何でもないよ。
 ま、そういう理由だから、体重の事は気にしなくていいんじゃないかな」


「はい、分かりました」

 由美奈ちゃんが俺の背に身を預けた。
 



 しかしそれは、俺にとってかなりピンチな状態に陥ることになる。



 彼女のやわらかい二つの膨らみが背中に押し当てられたのだ。


―――ぎゃぁぁぁぁぁっ!!


 冷や汗がタラリと頬を伝う。


―――む、む、む、胸がぁ。
   胸が当ってるぅ?!



 ものすごい速さで俺の心臓が動き出す。


―――由美奈ちゃん!!
   やばいって。
   それ、やばいって!!




 冷や汗がどんどん流れる。

 心臓はありえないくらいのスピードで脈を打つ。


 心の中で俺が叫びまくっているというのに、当の本人はまったく気にしていない。


「今夜は月が綺麗ですねぇ」
 夜空を見上げて、嬉しそうに由美奈ちゃんが言う。

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