年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――でも、仕方ないよな。
   俺のせいでケガさせちゃったんだし。

「この前、三山さんがホールを手伝ったのを見たでしょ。
 けっこう手際が良かったと思うわ」

 俺を見上げながら
「そうでしたね」
 と、由美奈ちゃんが言う。



「そういうことだから。
 柏木さんは遠慮なく休みなさい」

「はい。
 そうします」
 ようやく納得した由美奈ちゃん。


「それから」

 山岸さんが包帯の巻かれた痛々しい足を見る。

「着替えるのは大変そうよね。
 今日はそのまま帰りなさい。 
 荷物は私が持ってきてあげるわ」


「お願いします」
 由美奈ちゃんはユニフォームのポケットからロッカーのキーを取り出す。


 それを受け取りながら山岸さんは俺を見る。

「三山さん、今日も車で来てるわよね。
 柏木さんを送ってもらえるかしら」


「いいですよ。
 俺も帰り支度してきますね」



 急ぎ足で更衣室へと向かった。

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