年下のカノジョ~あの子は高校生~
「それとね、三山さん」
 意味有り気に俺の肩をトントンと叩く。

「何でしょうか」


 山岸さんは由美奈ちゃんに聞こえないような小さな声でこう言った。


「柏木さんを襲ったらダメよぉ」
 いたずらっぽくウインク付きで。




 ボフン、と俺の顔が真っ赤になる。

―――うひぃ、やっぱりバレてた~っ!?




「な、な・・・・・・何言ってんですかっ!!
 そんなことしませんよ!!」


 自分の気持ちがバレていたこと。

 山岸さんの爆弾的発言内容。



 全身の毛穴という毛穴から、ドワァッと変な汗が噴き出す。




「うふふっ。
 2人とも、お疲れ様~」

 手をヒラヒラと振って、山岸さんは去って行った。





―――はぁ、これまでで一番焦ったぜ。

 やれやれと、額の汗をぬぐってから車に乗り込んだ。




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