年下のカノジョ~あの子は高校生~
「山岸さん、何を言ったんですか?」

 自分が話題になっているとも知らない由美奈ちゃん。

 何気ない顔で聞いてくる。



「えっ?!」

「三山さんが大きな声を出していたので、何かなっと思って」
 ニコニコと笑って俺を見てくる。


「べ、べ、別に。
 えと、スピードを出しすぎるなって言われたんだよ」


「それにしては、すごく驚いていませんでしたか?」



 ギクゥッ!?


「そ、そうだった?
 あ、早く帰らなきゃね。
 おうちの人も心配しているだろうし」



 これ以上余計なことを聞かれないうちに、エンジンをかけた。




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