年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――くっはぁ~。


 人様の玄関先で妄想力全開の俺。


―――いいね、いいねぇ。

 思わずニヤリ。

 
 ぜひとも実現したいものである。


 

 ふと横を見たら、鏡があった。
 
 そこに映る俺は口元が緩んでいる。


―――お、おっと、ヤバい。
   舞い上がりすぎた。

 目尻が下がり、だらしなくなった自分の顔を見て、あわてて現実に戻る。

 


   
「今日は少し遅かったのね。
 ・・・・・・あら?」

 俺の存在に気がついたお母さんが、首をかしげる。




「夜分すいません。
 由美奈さんと同じ職場で働く三山と申します」


 俺は頭を下げた。




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