年下のカノジョ~あの子は高校生~
「ねぇ、ねぇ。
 どうなのよぉ」
 目をキラキラさせているお母さん。


 ものすごーく期待に満ちているような・・・・・・。



 でも。

 残念ながらお母さんが思っているような関係じゃない。



―――一応正直に『違う』って言っておいたほうがいいか。





 俺が口を開こうとした瞬間、由美奈ちゃんが叫ぶ。


「違うわよ!」



 こちらがビクッとするほどの勢いだった。




「えー、そうなの?」
 お母さんはまったく動じる様子がない。

 のん気な顔で紅茶を注いでいる。



「だって、あなた達すごくいい雰囲気だったわよ」


「な、何言ってんの。
 そんなことないもんっ」
 

「本当~?」

「本当です!」
 力一杯言い返す由美奈ちゃん。



―――そんな全力で否定しなくてもいいのに。




 ちょっと・・・・・・いや、かなりショックだ。


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