年下のカノジョ~あの子は高校生~
「・・・・・・第一、私みたいな子供を相手にしてくれるはずないじゃない」


 奥歯で噛みしめるように言った由美奈ちゃんはどこかつらそうだ。
 


 ケガが痛むのだろうか。

 由美奈ちゃんの心中など皆目検討が付かない俺は、そんなふうに思っていた。



 俺と由美奈ちゃんの間に、どことなく気まずい空気が流れる。




 お母さんだけは相変わらず楽しげだ。


「ふぅん、そんなに年の差があるの?
 という事は、三山さんは27才?」
 
「はい、そうですけど」

「そっか。
 私とは7つしか違わないのね」
 お母さんが嬉しそうにはしゃぐ。



「由美奈より年の近い私との方が、お似合いかしら?」

 満面の笑みで、俺にカップを差し出してきた。




「―――えっ?!」


 カップを受け取る俺の手が止まる。





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