年下のカノジョ~あの子は高校生~
「三山さんて、本当にタイプなんですもの。
 私達、いい感じのカップルになると思いません?」
 パチッ、とウインク。


「お母さん!」
 由美奈ちゃんがコブシでドンッ、とテーブルを叩く。

 その振動でカップとソーサーがガチャガチャと音を立てる。


「・・・・・・もう、その話はやめて」

 低く、吐き出すような声。


―――そんなに俺とのことを話題に出されるのが、嫌なのかなぁ。


 いつも笑顔の由美奈ちゃんが、眉間にしわを寄せている。





「何を怒ってるのよ、由美奈」

「いいから、やめて・・・・・・」

 そう言って、由美奈ちゃんは黙ってしまった。






「変な子ねぇ。
 ちょっとした冗談だったのに」
 肩をすくめるお母さん。



「まぁ、いいわ。
 私も紅茶をいただこっと」

 お母さんは特に気にすることもなく、紅茶をすすった。


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