年下のカノジョ~あの子は高校生~
 紅茶を飲みながら、お母さんと他愛のない世間話をする。



 その間、由美奈ちゃんはほとんど会話に参加してこなかった。








 頃合を見て、俺は席を立つことに。


「突然やって来た挙句に、長々とお邪魔してすいませんでした」

「いいえ~。
 三山さんだったらいつでも、いつまでもOKよ」

 にこっと笑うお母さん。

 またしてもウインク。
 

「あ、ははは。
 ありがとうございます」


 どうやら俺はいたく気に入られたらしい。

 嫌われるよりはぜんぜんいいけど。



「柏木さん。
 ケガさせちゃってごめんね。
 じゃ、おやすみ」

「おやすみなさい。
 玄関まで送ります」
 由美奈ちゃんがイスから腰を浮かす。
 

 それを俺はやんわりと手で制す。

「見送りはいいから。
 お大事にね」


「・・・・・・はい」





 俺は彼女に軽く手を振って、お母さんと共にリビングを後にした。
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