年下のカノジョ~あの子は高校生~
 車に乗り込み、さて出発。

 と、いったところで考えた。


「いきなりだと迷惑かな?」

―――先に連絡入れておくか。



 携帯を取り出す。



 メールか、電話か、悩んだけどメールにした。

 もし寝ていたら、電話だと起こしかねないからな。




『今からお見舞いに行くね。
 柏木さんの好きな洋ナシタルトを持っていくから』


「送信っと」

―――返信が来なかったら、時間を改めるか。




 そんな俺の心配をよそに、すぐにメールが返ってきた。


『分かりました。
 またお母さんがはしゃぐと思いますけど、相手にしなくていいですから(笑)』




「お母さんかぁ。
 今日は何も言われないといいけど」


 苦笑しながらアクセルを踏んだ。

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