年下のカノジョ~あの子は高校生~
「これ、どうぞ」
 スリッパを手にした由美奈ちゃんが前かがみになる。


 少し伏せ目がちな表情が、本当に可愛い。

―――可愛すぎるぅ!!



 バックン、バックン。

 激しく脈打つ心臓。



 噴き出す汗。 




 俺の周りだけ、気温50度突破。







「・・・・・・三山さん?」


 スリッパに足も通さず、棒立ちの俺を呼ぶ。

「な、なに?」

「さっきよりも顔が赤いですけど。
 大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫、大丈夫。
 何でもないから」

「すごく汗もかいているみたいですよ」

「そ、そう?
 気のせいじゃない?」
 無理矢理、笑顔を作る俺。


「三山さんて、なんか面白い~」
 ふふっ、と笑ってる由美奈ちゃん。 
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