年下のカノジョ~あの子は高校生~
「はい、すっかり。
 色々ご心配おかけしましたぁ」
 
「本当に平気?
 無理してるんじゃない?」


「もう、平気ですよぉ」

 由美奈ちゃんがその場でピョンピョンと飛び跳ねて見せる。

「ほらね」
 にこっといつもの笑顔。


 そして、足首をその場でくるりと回した。




「ダメだって、そんなことしたら!」
 鍋をかき混ぜる手を止めて、あわてて由美奈ちゃんの肩に手をかける。


「だって、痛くないですよ?」

 首をかしげて、下から見上げるという彼女独特のクセ。



 可愛いけれど、今はほだされてはいけない。




「油断したらダメなんだよ。
 特に関節のケガはね」

 由美奈ちゃんのためにも、厳しく注意。
 

 せっかく治ったケガがぶり返したら、彼女がかわいそうだ。



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