年下のカノジョ~あの子は高校生~
「・・・・・・はい」
 由美奈ちゃんが大人しくなった。


「いいかい。
 もし、俺の忠告を聞かないで無茶なことをしたら・・・・・・」


「したら?」
 ゴクン、と息を飲む由美奈ちゃん。


「みんなの前でお姫様だっこしてやる~!!」

 にやりと笑って、彼女を抱き上げた。


「や、やだっ!?
 それは困りますぅ」

 顔を赤くして、手をバタバタ振っている。




「あははっ。
 恥ずかしい思いをしたくなかったら、無理はしないこと。
 みんな事情を知ってるんだから、何かあったら手伝ってもらうといいよ」

 足元に気をつけて、由美奈ちゃんをそっと降ろしてあげた。
 

「そうします」
 コクン、とうなずく。


「うむ、よろしい」

 仰々しい俺の返事に、由美奈ちゃんが笑った。

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