年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――悩みを聞く?


―――かえって他人の方が話しやすい?!


「それだ!!
 水田、ありがとうっ」
 彼の手を取って、がっちり握手。


「お、おう・・・・・・」
 いきなりのことに、目を白黒させている。


「じゃ、また明日な。
 お疲れさん!」


 俺は更衣室を飛び出す。




「三山!
 話はいいのかよっ?!」
 
 あっけに取られる水田であった。









「そっか、そっか。
 由美奈ちゃんはきっと、家族や友達に言えない悩みがあるんだ」


 俺はいそいそと車に乗り込む。

 そして携帯を取り出した。


「第3者の俺になら、話しやすいかもしれない」



 これまでにけっこう仲良くなってきたもんな。

 少しは頼ってくれるかもしれない。
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