年下のカノジョ~あの子は高校生~
「何か悩んでるんじゃないかと思って。
 それで、電話してみたんだ」


 深刻になり過ぎないように、さりげなく、さりげなく。





『悩みは・・・・・・。
 あるといえば、ありますけど・・・・・・』

 言葉を選びながら、答えてくれた。


「そのくらいの年齢が、一番あれこれ考える時期だもんね。
 俺もそうだったよ」 

 深呼吸を1つして、俺は本題を切り出した。



「よかったら、俺に話してみない?
 口の堅さには自信あるんだ。
 それに、年上だから友達より頼れるかもよ?」



 由美奈ちゃんの反応はない。



 でも。

 俺の話は聞いているんだって事は分かる。




―――もう一押しかな?

 彼女が何か言い出すまで、辛抱強く待つ。






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