年下のカノジョ~あの子は高校生~
 しばらくして、ようやく由美奈ちゃんが口を開いた。


『どうして・・・・・・。
 私を気にかけてくれるんですか?』





―――君が好きだから。



 思わずこぼれそうになった言葉を、無理矢理飲み込む。


「ほ、ほら。
 猫好き仲間として、放っておけなくて」



『・・・・・・仲間?』

 彼女の呟きがどことなく寂しそうに聞こえたのは、俺の勘違いだろうか。



「そう、仲間。
 同じ趣味を持つ大切な・・・・・・、大切な仲間だよ」

 由美奈ちゃんの悩みが晴れることを祈って、ありったけの愛しさをこめて告げる。






 君を想っている人がここにいるんだよ。



 だから。

 早く笑顔になって。






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