年下のカノジョ~あの子は高校生~
 彼を見るたびに切なくなる。

 彼と話すたびに苦しくなる。




 ふとした拍子に、表情の曇る私に気付いた彼。


 私のことを見てくれているのが分かって、嬉しかった。




 だけど。

 三山さんはみんなに優しいから。



 きっと、私だけに特別優しいんじゃないんだ。



 そう考えると、どんどん悲しくなる。







 ある晩、三山さんからの電話。


 何でって思ったけど。

 嬉しかった。




 だけど・・・・・・。




 その時言われた『仲間』という言葉がショックだった。


“私みたいな子供は、恋愛対象じゃない”

 そう言われたみたいだった。




 私はどうしたらいいんだろう。

 私の中の彼の存在が大きすぎて、今更忘れることなんて出来ない。



 そして私は、今夜も枕を濡らす。
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