年下のカノジョ~あの子は高校生~
「この日、由美奈の誕生日じゃん。
 バイトなんかしてていいの?」


「なにそれ。
 どういう意味?」
 首を傾げて聞き返す。


「祝ってくれる彼氏がいるんじゃないのって事」




 ドキッとする俺。

―――由美奈ちゃんに彼氏?!


 知りたいけど、知りたくない。


 この場にいるべきか、それともさっさと退散するべきか。
 


 迷っているうちに、由美奈ちゃんがきっぱりと答えた。

「彼氏はいません」




―――本当っ?!
   やったぁ。


 2人に見えないように小さくガッツポーズ。



 それを聞いたところで、俺が彼氏になる可能性が100%になった訳じゃないけど。




 でも。

 でも、よかった。 


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