年下のカノジョ~あの子は高校生~
「な、何でそんなこと分かるのよ!?」

 背伸びしたり、ジャンプしたり。

 ようやく取り返したチケットを由美奈ちゃんは即座にしまいこむ。




「私をごまかそうったってムダ。
 だって、バイトなんでしょ?
 それなのに、この日のチケットを自分で買うはずないもん」


 見事な推理。



「あ・・・・・・、うぅ」
 オロオロと目が泳ぐ由美奈ちゃん。





「誰からもらったの?」
 腕を組み、じっと由美奈ちゃんを見る。
 

 まるで探偵か刑事のようだ。





 嘘をつくのが苦手な由美奈ちゃんは、正直に話し出した。




「同じクラスの人にもらった・・・・・・」

 軽く泣きそうな顔だ。




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