年下のカノジョ~あの子は高校生~
「ほら、やっぱり由美奈はモテるじゃん!
 で、どうするの?」


「ど、どうって・・・・・・。
 この日、バイトだもん」


「だから、代わってあげるって」

 田口さんは机の上の『勤務日変更届』を手に取る。


「いいよっ!」
 それをすばやく奪い返す由美奈ちゃん。



「なんで?
 行きなよ。
 その男子のこと、嫌い?」

「嫌いじゃないけど」

「なら、問題ないでしょ。
 もしかしたら、付き合っていくうちに好きになるかもよ」



「そんな事は・・・・・・」


「ない、とは言い切れないでしょ。
 由美奈はオクテなんだから、もっと積極的に恋愛した方がいいよ。
 ね、三山さんもそう思いませんか?」



 突然話を振られた。

「う、うん。
 そうだね。
 若いうちに色々経験しておくのも良いかもねっ」


 焦るあまり、心にもないことを口走ってしまった。
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