年下のカノジョ~あの子は高校生~
 俺はその横に腰を下ろした。



「俺でよければ、相談に乗るよ」


「いえ、大した事じゃないんです」
 弱々しくも、微笑んでくれる。


 俺の提案は断わられたけど、そばにいることに異論はないようだ。



「柏木さん、30日が誕生日なんだね」

 黙ってうなずく由美奈ちゃん。


 10月30日で由美奈ちゃんは17才になる。

 俺との差は1つ縮まり10才差。



 だけど。

 12月3日で俺は1つ年を取る。



 永遠に差が縮まることはない。







 沈黙が苦しくて、俺は何か話そうかと頭をめぐらせる。



「あ、そういえばさ。
 さっきのチケットってどのグループの?」

「これです」


 由美奈ちゃんがポケットからモソモソと取り出した。
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