年下のカノジョ~あの子は高校生~
「・・・・・・もしかしてさ。
 誘われただけじゃなくて・・・・・・、告白もされた?」
 
 またしても、黙ってうなずく由美奈ちゃん。



「そっか・・・・・・」

 
 かなりのお金を使ってチケットを用意するなんて、好きな女の子のためだから出来ることだ。


―――俺が由美奈ちゃんとクラスメートだったら、これまでゴチャゴチャ悩まずに、告白してたんだろうなぁ


 苦いため息がこぼれる。






「あの、でもっ。
 私、その告白OKしてないんです!」

 思い出したように、突然由美奈ちゃんが口を開いた。


―――え?

「そうなの?
 チケットを受け取ったって事は、OKってことじゃないの?」


 この事がずっと気になっていた。


 事務所で由美奈ちゃんと田口さんの話を聞いていた時、正直、俺の恋は終わったと思った。

 
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