年下のカノジョ~あの子は高校生~
 ランチが終わった。


 全員が早々に昼食を済ませ、貸し切りの準備にかかる。


 ホールスタッフ達はテーブルをパーティ用に移動したり、ドリンクの在庫チェック。
 
 その他にもグラスを磨いたり、食器をそろえたりと大わらわ。


 店長や山岸さんはテーブルに花を飾ったり、段取りの最終打ち合わせで忙しく動き回っている。


 もちろん厨房スタッフ達も大忙し。


 何しろ数が多い。

 立食パーティはイスを必要としないから、席数以上の客が入る。



 今夜はざっと70人。

 前菜やサラダ類の仕込みだけで、かなりの時間をとられてしまう。




「赤川、サラダは終わったかっ?!」

 前菜に使う魚介類を下ごしらえしながら、赤川を呼ぶ。


「あとはトマトのカットだけです」



「松尾!
 オーブンに入ってるローストビーフを出してくれ」

「了解です!」



「おーい、正和君」

「何ですか、オーナー」



 走り寄って、変更になったメニューの再確認。
 

 まさに戦場である。
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