年下のカノジョ~あの子は高校生~
「あ、あのさ。
 この事はみんなに内緒だよ」

「内緒・・・・・・ですか?」
 すっかりケーキを平らげた由美奈ちゃんが、きょとんとする。

「うん。
 柏木さんの誕生日は偶然知ったからさ、こうして用意もしたんだけど、
 もし、他のスタッフ全員分となると、けっこう大変になると思うから」
 

 さすがに誰かの誕生日が来るたびに、こんな事してられない。 
 

 愛しい由美奈ちゃんにだからこそ、ケーキを作る気になったのだ。



「なるほど・・・・・・。
 分かりました。
 誰にも言いません」
 コクコクと、何度もうなずいている由美奈ちゃん。


「2人だけの秘密だよ」

 俺は唇の前に人差し指を立てて、『シーッ』という仕草。



「はい」
 由美奈ちゃんがふふっと笑う。











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