年下のカノジョ~あの子は高校生~
「えっ!?
 ちょ、ちょっと」

 俺の顔が青ざめる。

 そんな俺を見て、由美奈ちゃんはクスクス。


「お願いだから黙ってて!」
 由美奈ちゃんに向かって、手を合わせて拝む俺。


「え~?」

 くすくす、くすくす。

 由美奈ちゃんは実に楽しそうだ。




「簡単そうに見えて、コレ、けっこう面倒なんだよ。
 だから、お願い。
 内緒にしてっ!」


 お菓子に関しては不器用な俺。

 ホットケーキですら手間取ってしまうのだ。


 由美奈ちゃんへのプレゼントだからこそ、手間ヒマかけられるのである。


 万が一にも、赤川の奴に作ってやる気など起きない。




 あまりに必死で頼み込む様子がおかしかったのか、クスクスからケラケラに変わった。








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