年下のカノジョ~あの子は高校生~
『好きだよ』

 たった一言、言うだけなのに色々考えてしまう。



 どうして人は“好き”という気持ちだけで生きていけないのだろう。

 その人を真剣に思えば、思うほど、“好き”ということ以外が気になってしまう。




―――なら、伝えないままでいるか?


 それも出来ない。

 もう限界に近い。



 恋心が煮詰まりすぎて、焦げ付き始めてる。


 彼女への想いが真っ黒な炭となって、俺の身も心も崩れ落ちるのは、時間の問題。




「叔父さんには悪いけど、店を辞める覚悟で告白するしかないか・・・・・・」


 苦く、苦く、笑った。

< 290 / 718 >

この作品をシェア

pagetop