年下のカノジョ~あの子は高校生~
35】そして、さよなら(1)
 次の日、俺は遅番出勤。
 

 でも。

 朝の7時には目を覚ましていた。



 シャワーを浴び、朝食も済ませ、リビングのソファーに座っている。



 目の前にある足の低いガラステーブルには、白い封筒。
 
 大きく『辞表』と言う2文字。


 昨日のうちに書いた。


 由美奈ちゃんに告白するタイミングが巡ってきたら、今度はためらわずに思いを告げることを決めた。


 もし断わられたら、その足で辞表を出しにいくつもり。



 じっと封筒を見つめる。

「これを使うことが無ければいいなぁ」

 力なく笑う俺。




 彼女に受け入れてもらえる自信が無い。


 仲良くはしているけど、それはあくまでも『職場の人』。

 もしくは『お友達』としてだ。




 恋愛対象に見てもらえているかどうかは、まったくもって不明。

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