年下のカノジョ~あの子は高校生~
「・・・・・・三山さん、大丈夫ですか?」

 やたら動揺している俺を、心配気な瞳が見上げている。



「あ、あぁ。
 平気。
 何でもないから」

 固まった顔をどうにか動かして、目元だけは微笑ませる事に成功。


「そうですか。
 ・・・・・・あ。
 それ、新しいドレッシングですか?」
 彼女の目が作業台に並べられた数種類の試作品に留まる。



「うん。
 そうだ、良かったら味見する?」

 自分の気持ちを落ち着かせるために、いったん告白から頭を切り離すことに。



 由美奈ちゃんはにこっと笑って、「はい」と返事をした。








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