年下のカノジョ~あの子は高校生~
「はい、いただきます」
 由美奈ちゃんが俺に向かって、軽く手を合わせる。

 スプーンですくったドレッシングをペロリ。


「お味噌を使ったドレッシングって初めてです。
 意外と洋食に向いているんですねぇ。
 このチーズドレッシングはどうかなぁ」


 由美奈ちゃんが口に運ぶ。

「うわぁ。
 このチーズのドレッシング、すっごく美味しいです!!」
 大きな瞳を輝かせて、喜ぶ由美奈ちゃん。


 間近で見る満面の笑顔。




 “落ち着こう”とか、“振られたらどうしよう”とか。

 余計なことがいっぺんに吹き飛んだ。





 ・・・・・・そして俺は、彼女を抱きしめていた。





 スプーンが彼女の手から床へと落ち、甲高い金属音が響く。
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