年下のカノジョ~あの子は高校生~
 身長差のある俺たち。 

 俺の胸の位置に彼女の顔がある。




―――きっと、心臓の音、聞かれてるんだろうな。


 緊張と、愛しさと。


 そして。

 勝ち目の無い告白に対する恐怖と。


 
 胸の鼓動は収まる気配が無い。






「君より11才も年上の俺にこんなことを言われても、迷惑だろうけど。
 でも、どうしても俺の気持ちを知ってもらいたくて・・・・・・」
 

 ここまで一息に言って、彼女の目を見る。


 もし、本気で迷惑がっていたら、潔くあきらめるつもりだった。



 自分の願望を押し付けることよりも、彼女の気持ちを尊重したい。





 それほどまでに、俺は由美奈ちゃんのことが好きになっていたから。



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