年下のカノジョ~あの子は高校生~
 俺はようやく、無機質な天井から目線を下ろした。


 由美奈ちゃんは俯いたまま。





「余計な事につき合わせちゃって悪かったね。
 戸締り、ご苦労様。
 気をつけて帰るんだよ」


 下を向く由美奈ちゃんには見えてないだろうけど、今の俺にしてみれば、精一杯の笑顔を彼女に向ける。



「ごめんね。
 それと、俺の話を最後まで聞いてくれてありがとう。
 ・・・・・・今まで、ありがとうね」
 


 微笑みに乗せて、彼女にお礼を言った。



 


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