年下のカノジョ~あの子は高校生~
 彼女の口調は、なんだか少し怒っているような感じ。



―――どうしてだ?

 ?マークが頭の中で踊る。



 俺が何一つ答えてないのに、由美奈ちゃんは質問を続けてゆく。



「私、まだ何も言ってないじゃないですか!
 それなのに“忘れてくれ”とか、“なかった事にしてくれ”とか。
 どうして、1人で勝手に話を進めちゃうんですか?!」

 俯いたまま、話し続ける由美奈ちゃん。
 


「え、あ、だって。
 柏木さん、すごく困った顔して黙っちゃったから」


―――だから、俺の恋は実らなかったんだって・・・・・・。



  
「もう、三山さんのバカッ」

 小さなコブシが俺の胸を叩いた。
 


―――『バカッ』って、何で?
 

 展開が飲み込めない。
< 314 / 718 >

この作品をシェア

pagetop