年下のカノジョ~あの子は高校生~
「好きです」

 ささやきにも似た彼女のセリフ。




「えっ」



―――今のは幻聴?



 違うよな。

 聞き間違いなんかじゃない・・・・・よな?




「柏木さん・・・・・・?」


 俺が呼びかけると、おずおずと顔を上げる。




 そして。

 じっと俺の瞳を覗き込んで・・・・・・。



「私、三山さんが好きです」




 由美奈ちゃんは恥ずかしそうに言った。

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