年下のカノジョ~あの子は高校生~
 聞き間違いなんかじゃなかった。



 小さな、小さな告白だったけど。

 はっきりと俺の耳に届いた。









 すぐに俯いてしまった由美奈ちゃん。

 まったく顔を見せようとしない。


 髪の間からわずかに見える耳が真っ赤に染まっている。


 照れて俯いているのは一目瞭然。





 それでも。

―――顔が見たい。



 ものすごく、彼女の顔が見たかった。


 彼女の笑顔が見たくてたまらない。
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