年下のカノジョ~あの子は高校生~
「柏木さん・・・・・・」

 俺はそっと由美奈ちゃんの頬を手で挟む。


 そして、上を向かせようとする。



 すると由美奈ちゃんは、相当恥ずかしいのか、まったく顔を動かそうとしない。




「顔、見せて」

 ちょっとだけ手に力を込める。



「ダメです。
 恥ずかしいからっ」
 首を横に振って、俺から逃れようとする。



「お願い。
 君の顔が見たいんだ」




 祈るように名前を呼ぶ。

「由美奈ちゃん・・・・・・」 
 


 しばらく彼女も頑張って俯いていたけど。


 あきらめたのか、ようやくゆっくりと上を向いてくれた。
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