年下のカノジョ~あの子は高校生~
 真っ赤に染まった頬。

 俺が告白した時に見せた戸惑いの表情は消えていた。







「ね。
 さっき、言ったことは本当?」


 自分の耳で聞いたというのに、信じられない。

 そんなこと、ありえるはずがないと思っていたのに。




「本当・・・・・・です」
 俺と目を合わせるのを恥ずかしがって、由美奈ちゃんはチラリと視線を横に外す。



「本当に?
 だって、俺もうすぐ30だよ?
 それなのに・・・・・・」


 嬉しいはずなのに。

 由美奈ちゃんが人をからかうはずなんてないのに。




 信じられないあまり、つい確認してしまう。

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