年下のカノジョ~あの子は高校生~
 ぷはぁ、と息をつく由美奈ちゃん。


「びっくりしましたぁ」

 大きな瞳をぱちくり。



「ごめんね。
 堂々と抱きしめていいんだと思ったら、なんか嬉しくって」

 
 今まで届かなかった彼女が、俺の腕の中にいる。 


 喜び以外の何物でもない。




 胸が焼け焦げるほど苦しかった今までの時間が、スゥッ、っと消えてゆく。


 代わりに幸せで、温かい想いが胸に満ちる。





「もう。
 何、恥ずかしい事言ってんですかぁ」
 そう言いながらも、由美奈ちゃんは俺から離れようとはしない。


 頬をそっと摺り寄せてきた。




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