年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――何をやっても、いちいち可愛いなぁ。


 くすっと笑う俺。 


 このまま叩かれ続けても痛いだけだし、楽しくない。



 俺は叩きつけてくる彼女のコブシをパッと捕まえた。

 自分の口元に引き寄せて、その手にチュッ。


「ひゃぁ!」
 とたんに大人しくなる由美奈ちゃん。 


 そのスキに、彼女が手を出せないように、ギュウッと抱きしめた。





「あ、もう!!
 何するんですかぁ!」

 


 身動きの取れない由美奈ちゃんは、下から俺をチラリと見上げて

「三山さんのバカ」

 と、笑いながら言った。



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