年下のカノジョ~あの子は高校生~
「それにしても。
 由美奈ちゃんはいつ、俺のことを好きになったの?」

 胸の中の彼女に尋ねた。


 すごく気になる。


―――俺のために大人びたワンピースを着たということは、それよりも前からだよな。




 由美奈ちゃんの過去の行動を思い出してみる。


 が、『俺なんか相手にしてもらえるはずない』って思い込んでいた鈍チンな俺。
 思い当たるはずもなく・・・・・・。


 由美奈ちゃんに聞くしかない。



「ねえ、いつから?」


「え~、内緒っ」

 ぷいっと横を向く。



「じゃぁ、俺のどこが好き?」

「ふふっ。
 それも内緒~」


 由美奈ちゃんはくすくす笑うだけで、教えてくれない。


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