年下のカノジョ~あの子は高校生~
「えー?
 そんなふうに見えましたか?」
 俺は今更ながら、冷静さを取り戻そうとする。

 しかし。

 小さい頃から俺の性格を知っている叔母には通用しなかった。



「そんなあからさまに鼻歌を歌ってるんだもの。
 分かりやすい性格よねぇ」
 肩をちょっと揺らして笑っている。


―――やっぱり、バレてたか。

「まぁ、個人的にいいことがありますので」
 俺は照れながら頭をかいた。


「ふぅん」
 叔母さんは俺の顔をしげしげと眺めている。



 そんなやり取りをしている所へ、今日も戸締り当番の由美奈ちゃんがやってきた。


「三山さん♪」
 いつものように、嬉しそうに俺の名前を呼ぶ。


「・・・・・・あっ。
 て、店長」



 が、そこにいつもはいない店長の姿を見てちょっと慌てている。
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