年下のカノジョ~あの子は高校生~
「戸締りご苦労様。
柏木さん、あなたの接客はお客様にも評判いいわよ。
この調子でお願いね」
玲子さんは由美奈ちゃんから鍵を受け取るために、優雅な仕草ですっと右手を差し出す。
由美奈ちゃんはちらりと俺のほうを見る。
―――ああ、もう。
由美奈ちゃんから鍵を受け取るのは俺の役目なのにぃ!!
でも。
叔母さんが手を差し出した以上はどうすることもできない。
由美奈ちゃんは静かにその手に鍵を乗せる。
「はい、頑張ります。
あの・・・・・・、じゃぁ、お疲れ様でした」
由美奈ちゃんは俺と叔母さんの顔を交互に見ながら、頭を下げる。
「お疲れ様。
真っ直ぐ家に帰るのよ」
うっとりするような微笑みを口元に浮かべて、由美奈ちゃんに声をかける叔母さん。
「お疲れ。
気をつけてね」
表面では普通にしているのだが、内心は未練たらたらの俺。
―――いつもならこの後、二人でおしゃべりするんだけどなぁ・・・・・・。
由美奈ちゃんはちょっとだけ俺を見て、厨房を出て行く。
遠ざかる彼女の足音だけが耳に残った。
柏木さん、あなたの接客はお客様にも評判いいわよ。
この調子でお願いね」
玲子さんは由美奈ちゃんから鍵を受け取るために、優雅な仕草ですっと右手を差し出す。
由美奈ちゃんはちらりと俺のほうを見る。
―――ああ、もう。
由美奈ちゃんから鍵を受け取るのは俺の役目なのにぃ!!
でも。
叔母さんが手を差し出した以上はどうすることもできない。
由美奈ちゃんは静かにその手に鍵を乗せる。
「はい、頑張ります。
あの・・・・・・、じゃぁ、お疲れ様でした」
由美奈ちゃんは俺と叔母さんの顔を交互に見ながら、頭を下げる。
「お疲れ様。
真っ直ぐ家に帰るのよ」
うっとりするような微笑みを口元に浮かべて、由美奈ちゃんに声をかける叔母さん。
「お疲れ。
気をつけてね」
表面では普通にしているのだが、内心は未練たらたらの俺。
―――いつもならこの後、二人でおしゃべりするんだけどなぁ・・・・・・。
由美奈ちゃんはちょっとだけ俺を見て、厨房を出て行く。
遠ざかる彼女の足音だけが耳に残った。