年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――そう言えば、オーナー夫婦も職場結婚だったよな。


 だから、俺たちのことにも理解があるのかも。




 そんなことを考えながら、厨房の電気を消し、ロッカールームへと向かう。

「あとで由美奈ちゃんに電話しよっと」

 俺は明日のことで頭が一杯で、うきうきとした気分をかみ締めている。








 ところが。


 その後電話した由美奈ちゃんの声は、俺とは正反対にどこか沈んでいて。

 いつものような明るさはない。



 怒っているとか、具合が悪いとかそんなふうではなくて。


 何だか覇気がない。



「・・・・・・明日、俺と会うのがイヤ?」
 
 俺は恐る恐る聞いてみる。



―――イヤだと言われたらどうしよう!?

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