年下のカノジョ~あの子は高校生~
『え、あ、違います。
 三山さんに会えるのは、すごく楽しみですよ』
 
 その声に嘘は感じられなかった。



 ホッとする俺。

 楽しみにしてくれているのは分かったけど、やはり普段の彼女とは何か違う。




 初めて俺の部屋に来るというので緊張しているのだろうか。


「ならよかった。
 もしかして、すごく疲れてる?
 明日はゆっくり会えるんだから、もう電話切るね」
 

 本当はこのままずっと、彼女の声を聞いていたかった。




 でも。

 大人の俺が子供っぽいことをするわけにはいかない。





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