年下のカノジョ~あの子は高校生~
 その時の俺の誇らしげな顔ったら。


 よほど幸せそうな顔をしていたのだろう。

 カップを入れた手提げ袋を俺に差し出しながら、店員が
「彼女さんと仲良くなさってくださいね」
 と、言ってくれたのだった。
 










「由美奈ちゃんのこととなると、俺、大人の余裕なくなるなぁ」
 いとおしげにマグカップを見やる。


 そして壁にかけられている時計に目を向けた。



―――9時53分か。
   そろそろかな。



 そう思った時、玄関のチャイムが鳴った。


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