年下のカノジョ~あの子は高校生~
「はい、どうぞ」
 

「ありがとうございます」

 俺が差し出したカップを受け取る彼女の手。

 その爪の先には、口紅と同じような色のマニキュアが塗られていた。




 お化粧といい、マニキュアといい。

 似合っていない訳じゃないけれど。


 どうも、無理しているように感じられた。



 その事を言おうか、言うまいか。

 迷っているうちに、由美奈ちゃんが小振りの箱を取り出した。


「つまらないものですが、お土産です」

 すっとテーブルに載せる。


「近所の小さなケーキ屋さんのものなんですけど。
 プリンがすごく美味しいっていう評判で」
 
 差し出されたケーキ箱を開けてみると、卵をたっぷり使用したと見られる黄色味の濃いプリンが二つ。








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