年下のカノジョ~あの子は高校生~
「ありがとう。
 これは、よく食べてるの?」
 早速俺は箱から取り出す。

 プリンはかなり柔らかめで、カップの中でプルプル揺れている。


「実は、食べるのは今日初めてなんです。
 お口に合うといいですけど」

「美味しそうな色だね。
 じゃ、早速食べようか」
 
 添えられていたプラススチックスプーンの袋を破った




 スプーンを右手に、プリンを左手に持つ。

 さあ食べるぞ、という時に、由美奈ちゃんが言う。



「好みでこの生クリームをトッピングしてくださいと言われました」
 透明なカップに入った5分立てのクリームを差し出す彼女。

「そうなの?
 ん~、でも俺はクリーム無しでいいかな。」
 
 美味しいと評判なプリンなら、まずはそのまま味わいたい。


「でしたら、私の分だけにクリーム載せますね」

 とろりとゆるめに泡立てられた生クリームが、由美奈ちゃんのプリンに乗せられた。



「ふふっ、おいしそう」
 口元に手を当てて微笑む。



―――いつもの彼女なら、こんな笑い方はしない。



 やっぱり、おかしい。
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